Blade Pattern

 Edge Variation

シースナイフやフフォールディングナイフのほとんどが両刃で、フラットグラインドかフォローグラインドに研削され、小刃角度が17度位~30度位に加工され用途によって使い分けられています。
和製刃物に多く使用される研削で、一方方向のみに研削され小刃角度も一方のみに付けられています。右用、左用があります。
両刃の分類に入りますが、小刃角度が鈍角で丸みをおびた刃付けから「ハマグリ」と言われ、鉈等の大型ナイフに用いられる刃付けです。

 Handle Structure

 Steel Material

鋼材名 成分と特性
ATS-34 カーボン0.97%、クローム14~14.5%、モリブデン4.0%。カーボン系の高炭素鋼に耐腐性を高めるためにクロームを多く、切れ味を良くするためにカーボンを多く含有させたもので、日立金属が開発した優秀な特殊ステンレス鋼。刃物の良さ、粘り強さ、錆に対する強さと、ナイフ鋼材に求められる様々な要素を、バランスよく備えている。現在では、最高のポピュラーな鋼材である。ラブレスをはじめアメリカの有力なカスタムメーカーが採用している。実用硬度HRC60~61。
440C(SUS-440C) カーボン1.0%、クローム17~18%、モリブデン0.45%。耐腐性を高めるためにクロームを多く、切れ味を良くするためにカーボンを多く含有させてある。代表的なナイフ用鋼材の一つで、アメリカで開発された鋼材である。440Cの名称は、アメリカで使われいいて、SUS基準によるもので炭素の含有率に応じて、A.B.Cのランクに分けられ、最も含有率の高いものが、440Cと呼ばれる。錆に強い鋼材として、カスタム材としてよく使われている。実用硬度はHRC57~59とやや低め。
440A(SUS-440A) カーボン0.6%、クローム17~18%、モリブデン0.4%、18クローム材、USA規格。愛知製鋼のクローム鋼(ステン)。特長は18クローム鋼であるため、錆に強く包丁・ダイバーナイフ等に使用。
ハイス鋼 ハイスピード鋼と呼ばれる高速度工具鋼の略称。高い硬度と対摩耗性を持つ高級鋼材だが、錆に弱い。ハイス鋼には、
①モリブデンを多量に含むモリブデン系
②タングステンを多量に含むタングステン系
の2種類がある。実用硬度61~63
8A(AUS-8) カーボン0.8%、クローム13~14%、モリブデン0.25%、バナジューム0.1~0.3%。愛知製鋼で作られているステンレス鋼。440B鋼に近い組成性質を持っている。クローム成分の含有率がやや低いが、研ぎやすく、扱いやすい鋼材としてファクトリーナイフに広く使用されている。実用硬度56~58
ダマスカス鋼 2種類の金属を重ね合わせて作る鍛造鋼。鍛造の過程で、重ね合わせた異種の金属板に折り返しや切り重ねを何回も繰り返し積層させる。したがって完成時には、数多くの金属層が形成され、独特の美しい波状の縞模様が現れる。
銀紙1号 カーボン0.8%、クローム15~17%、タングステン0.4%。日立安来鋼銀紙1号の略。13クローム系ステンレス鋼。この鋼材は、カーボン系の高炭素鋼にクロームを含有させた新しい鋼材である。ステンレス系刃物鋼では、サビにくく切れ味も安定している。
銀紙2号 カーボン1.1~1.2%、マンガン0.2~0.3%、クローム0.2~0・5%、タングステン1.0~1.5%。日立金属の炭素鋼で、古来からの日本製の刃物(和包丁など)に多く使用され、サビ易いが切れ味はよい。
V金ゴールド 武生鋼材の13クロームステンレス鋼、カーボン1.0%。硬度60゜くらいに入る。切れ味はとても良いが研磨とか刃付がとてもむずかしくコストが高くつく。
V金2号 武生鋼材の13クローム系ステンレス鋼。V金ゴールドとよく似た鋼材であるが、V金ゴールドより作業はやや易しい反面、V金ゴールドにくらべやや切れ味は劣る。
M.V.S-8 Mはモリブデン、Vはバナジュウムで0.02~0.03%含有するもので、8はカーボンを含有を意味する表示。つまり、ステンレス鋼材にカーボン0.8%、他にモリブデン・バナジュームを含有された鋼材。
青紙スーパー カーボン1.45%、クローム0.47%、モリブデン0.41%、バナジュウム0.36%。日立金属が開発した優秀なハイカーボン鋼。長が切れし、耐久性に富んでいるが、ハイカーボン鋼のため鍛造時点の温度管理が大変むずかしい。刃物鋼としては最高級レベルである。
元素名 含まれることにより得られる性能
炭素(C) 硬度、耐摩耗性、1.5%以上になると脆さが目立つ。
ケイ素(Si) 耐蝕性
マンガン(Mn) 耐蝕性
クローム(Cr) 耐蝕性、13%以上含まれるものがステンレススチールと呼ばれる。
バナジウム(V) 組成が細かく均一化される。研ぎやすく刃持ちが良くなる。
モリブデン(Mo) 粘り強くなる。刃こぼれが起こりにくい。研ぎあがりがよい。
コバルト(Co) 硬度が高くなる。
タングステン(W) 硬度が高くなる。

 Handle Material

ハンドル材 特徴



エボニー 黒檀のこと。柿の木の仲間で、硬く強い。色は濃茶から黒。独特の縞模様。
ココボロ 中南米産出の、油脂分を多く含む硬い木。赤味のある焦茶系。
ハードウッド ハンドル材として使われる天然木の総称。
ローズウッド 亜熱帯地方産の硬い木。油脂分が多く、目が細かく揃っている。赤味の強い茶色に黒褐色の縞模様。
アバロン あわびの貝殻の内側部分。黒く浮き出た線状模様と、緑系主体の色調。
ブラック・パール あこや貝に似た、黒蝶貝の貝殻。黒ずんだ真珠の輝き。B.Pと略されることもある。
マザー・オブ・パール 白蝶貝の貝殻。白く輝く、美しい真珠色。
サンバースタッグ インド産の鹿角。大型種で、角も大きい。ハンドル材のスタッグ(鹿角)はほとんど、これ。
ハニーホーン 水牛の角。飴色の半透明な色調。ハンドル材としては、柔らかい。



アイボリー・マイカルタ 紙をベースにしたマイカルタ。象牙のような色合いからの名称。
ウッド・マイカルタ 木を素材としたマイカルタ。見た目は木と同様。本来は飛行機のプロペラ用材
キャンパス・マイカルタ 麻の布地に樹脂加工したマイカルタ。仕上段階の選択で、ざらざらした高い滑り止め効果。強度的に優れている。
ストーン・マイカルタ 貴石や樹脂の粉末、小片を樹脂加工したマイカルタ。テラゾと呼ばれる物も同類。
リネン・マイカルタ 木綿の布地に樹脂を浸透させたマイカルタ。キャンバス・マイカルタよりも、地模様が細かい。
ザイテル デュポン社の開発した新素材。軽くて強く、薬品、溶剤などに冒されない。絶縁製が高い。